「貧困ビジネス」を擁護する
「簡単にお金を儲ける方法はありませんか?」と聞かれることがある。たいていは「そんな都合のいいことは無理ですよ」と常識的にこたえるのだけど、実は世の中にタナボタみたいな話はけっこう転がっている。それらはたいてい、制度の歪み…
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続きを読む →日本全国には約3万人のホームレスがいると推定されている。ニューヨーク市にはそれを上回る3万7000人のホームレスがいるが、旅行者がその姿を見かけることはあまりない。彼らは公園や河原のダンボールハウスに住んでもいないし、残…
続きを読む →明日、沖縄県知事選が告示される(28日投開票)。今回は民主党が候補者の擁立を断念したので、米軍普天間基地の県外移設を求める現職と、国外移設を求める前宜野湾市長の争いになるのだという。 しかしこの議論は、(いつものように)…
続きを読む →ゴンザレスさん 「ベーシック・インカム」(以下BI)制度についてぜひ橘さんのお考えを伺ってみたいと思った次第です。 私にはさまざまな社会問題を解決できるとてもよいしくみのように思えるのですが、一方で、日本での実現は難しい…
続きを読む →サンデル教授は「先祖の罪を償うべきか」という道徳的な問いを立てたが、国家を法人と考えるならば、「償う」べき主体は国民一人ひとり(個人)ではなく、法人の代表権者(日本では内閣総理大臣)となるだろう。 では次に、「誰に対して…
続きを読む →ヒトは社会的な動物なので、私たちは生得的に、ひとの集団を「ひと」と見なすようにプログラムされて生まれてくる。 近代的な市民社会は自由と自己責任を原則とする市民(個人)によって構成されるが、実態としては、さまざまなひとの集…
続きを読む →「リバタリアニズムとコミュニタリアニズム」というエントリを書いた時に、サンデル教授の『これからの「正義」の話をしよう』(これは素晴らしい本だ)を読んでいて、もうちょっとちがう議論ができるんじゃないかと感じたことを思い出し…
続きを読む →発売中の月刊『文藝春秋』11月号に、「医療の常識を疑え」という特集の1本として、「月10万円で完全介護 海外老人ホームで死ぬ選択」というルポを書いている。フィリピンに移住した日本人高齢者を取材した記事だが、日本の介護事情…
続きを読む →フランスの片田舎に住む20歳の青年ヴァンサンは交通事故で重症を負い、9カ月の昏睡状態に陥った。意識が回復した時、彼の全身は麻痺し、唯一、親指だけがわずかに動いた。ヴァンサンは親指を使って、愛する母親と会話を交わすようにな…
続きを読む →Q 素朴な疑問なのですが、日本の政治体制はもうずっと前から利権がらみの問題が指摘されているにもかかわらず、全くと言っていいほど変化することはありません。与党が自民→民主となった現在でもそれは変わらないようです。 自分なり…
続きを読む →お金はなぜ汚いのか? ぼくたちはみんな、お金に対して本能的な忌避感を抱いている(お金は汚い)。これは、お金が愛情や友情と対立すると思っているからだ。 友人の家に招かれて、プレゼントの代わりに現金を渡せばびっくりされるだろ…
続きを読む →『残酷な世界~』が無事に出版できてすこし余裕ができたので、みなさまからのお問合せにお答えしたいと思います(遅くなってすみません) ▼タダシさんからのご質問 Q 『これからの「正義」の話をしよう』というリバタリアニズム的な…
続きを読む →これもずいぶん前の話なのだけれど、ある新聞社から寄稿を求められて、ゲーリー・ベッカー(1992年ノーベル経済学賞受賞)の麻薬合法化論を紹介したところ、”不適切”として書き直しを求められた。ベッカー…
続きを読む →日本国憲法第30条は、「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ」と述べているが、世の中には莫大な所得を手にしながらまったく税金を納めていない人がたくさんいる。彼らの多くは組織暴力団の構成員であり、売春・賭博・…
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