第113回 日本への送金に見る金融行政(橘玲の世界は損得勘定)
何年も放置していた海外の証券会社の法人口座をようやく閉じることにした。残高は1万ドルほどで、送金額は日本円で150万円強。ポジションはないので、出金手続きはものすごく簡単だった。 出金先に指定できるのは同じ名義の銀行口座…
続きを読む →何年も放置していた海外の証券会社の法人口座をようやく閉じることにした。残高は1万ドルほどで、送金額は日本円で150万円強。ポジションはないので、出金手続きはものすごく簡単だった。 出金先に指定できるのは同じ名義の銀行口座…
続きを読む →生保の個人年金の受給開始を60歳から65歳まで5年間延ばしただけで、「責任準備金差額金の清算金」が発生して、約190万円(総受給額の16%)が銀行口座に振り込まれた知人の話を前回書いた。その彼女から、「こんなものを見つけ…
続きを読む →20年くらい前に、知人から保険の見直しについて相談されたことがある。彼女が加入していたのは積立型の終身保険と個人年金保険で、正直、かけすぎに思えたが、予定利率が5.5%(現在は0.25%程度)という、俗にいう「お宝保険」…
続きを読む →きらぼし銀行から「弊行との取引に関する不審な手続き等の確認のお願い」なる手紙が送られてきた。といっても、この名前の銀行にまったく心あたりがなかったので調べてみると、八千代銀行、東京都民銀行、新銀行東京が合併して2018年…
続きを読む →かんぽ生命保険が、保険の乗り換えで顧客が不利益を被った事例が5年間で2万件以上あると発表した。健康状況の告知などで新契約が結べなかったり、告知書類の記入不備などで保険金が受け取れなかったりしたのだという。契約者からの二重…
続きを読む →話の種にと思って口座をつくり、残高のないまま放置していたカンボジアの銀行から、「入金がないと口座を閉鎖する」との通告を受けた。どうせ使っていないからそれでもいいのだけど、せっかくプノンペンまで行ったのにと思いなおして、い…
続きを読む →スルガ銀行の不適切な投資用不動産融資を検証した第三者委員会の調査報告には、信じがたい行員の体験談が並んでいる。 「数字ができないなら、ビルから飛び降りろと言われた」「上司の机の前に起立し、恫喝される。机を殴る、蹴る。持っ…
続きを読む →利益相反はいつの時代でもやっかいな問題だ。典型的なのは政治家で、「国民のため」などといいながら、公共事業の発注と引き換えに建設会社からキックバックをもらったりする。言語道断だが、同様の行為は社長に任命された監査役とか、製…
続きを読む →この連載の前身である「橘玲の『不思議の国』探検」の第1回でガラパゴス化した日本の銀行ATMについて書いたのは2009年10月だから、もう4年以上前のことだ(金融サービスも「ガラパゴス」)。 いまでは世界じゅうどこに行って…
続きを読む →日経ヴェリタス2012年9月2日号に掲載された「ありふれていたイラン不正送金」を、編集部の許可を得てアップします。 8月6日、ニューヨーク州金融サービス局は英銀大手スタンダード・チャータードを、イランとのあいだで総額25…
続きを読む →『日経ヴェリタス』2012年8月12日号の寄稿した記事を、編集部の許可を得てアップします。イギリスの大手銀行HSBCのマネーロンダリング疑惑に関して、米上院国土安全保障・政府問題委員会が、社内文書やメールなど140万点以…
続きを読む →先日、慎泰俊『ソーシャルファイナンス革命』を紹介したが、私はこうしたファイナンスのイノベーションについて、若干の疑問を持っている。それについても忘れないうちに書いておきたい。 ムハメド・ユヌスがマイクロファイナンスを始め…
続きを読む →生きる技術!叢書の安藤さんから、慎泰俊『ソーシャルファイナンス革命』を献本してもらった。とても刺激的な本だったので、ここで紹介したい。 著者の慎泰俊は「しん・てじゅん」と読んで、1981年東京生まれ。朝鮮大学校を卒業後、…
続きを読む →これまで日本の金融機関に対していろいろぶしつけなことを書いてきたけれど(関係者にみなさま、すみません)、文句のネタも尽きたので、今回が最終回になる。 それを記念して、というわけでもないのだけれど、最後に日本を変える国家プ…
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