子どもはほめるとダメになる 週刊プレイボーイ連載(247)
「強く願えば夢はかなう」というポジティブシンキングは日本でも人気です。その源流であるポジティブ心理学では、うつ病や神経症など、こころのネガティブな側面だけを研究してきた従来の心理学を批判し、楽観主義で幸福に生きることを説…
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続きを読む →「女性は男性より競争に消極的で、出世争いで不利だ」といわれます。これは根拠のない偏見ではなく、次のような実験で確認されています。 男女2人ずつのグループに計算問題を解いてもらい、正解すると100円の報酬を支払います。5問…
続きを読む →近年では、さまざまな人間の行動を進化の産物として説明することが当たり前になりました。 私たちの祖先が生きてきた旧石器時代は糖がきわめて貴重で、幸運にも甘いもの(ハチミツなど)を見つけたら限界まで食べるよう進化してきました…
続きを読む →今回はちょっと趣向を変えて、すぐに役立つ知識をお教えしましょう。 「あたたかな気持ち」「高い地位」などの言葉を私たちは当たり前のように使っています。「蜜のような甘い言葉」は、愛の囁きの比喩として、誰でもすぐに理解できます…
続きを読む →民法の報道情報番組のメインキャスターに抜擢された“国際派経営コンサルタント”が学歴・経歴を詐称していた問題が波紋を広げています。所属事務所の社長が20年ほど前に、その特徴的な低音ボイスにほれ込んでDJとして契約したのがメ…
続きを読む →人気バンドのボーカリストと女性タレントの不倫が話題になっていますが、見ず知らずの男女の浮気で被害を受けるひとなどどこにもいないのですから、なにがこれほどひとびとを興奮させるのか不思議です。ほめられたことではないとしても、…
続きを読む →利益相反はいつの時代でもやっかいな問題だ。典型的なのは政治家で、「国民のため」などといいながら、公共事業の発注と引き換えに建設会社からキックバックをもらったりする。言語道断だが、同様の行為は社長に任命された監査役とか、製…
続きを読む →今週は『週刊プレイボーイ』の連載が正月進行で休みなので、代わりにアメリカの心理学者、生物学者デイヴィッド・リヴィングストン・スミスの『うそつきの進化論』から、人類に普遍的(ヒューマン・ユニヴァーサルズ)な心理的偏向のリス…
続きを読む →18歳で東京に出てきて、入学式後の大学の最初のイベントは新入生向けの記念講演でした。高校の勉強にうんざりしていた私は、大学ではどんなことが学べるのか、期待に胸を躍らせていました。 1000人以上入る巨大な講堂をぎっしり埋…
続きを読む →オウム真理教の信者はなぜ脱会しないのか。ほとんどのひとは、洗脳が解けていないからだとこたえるでしょう。しかし地下鉄サリン事件から20年もたって、いまだに獄中の(それも明らかに精神を病んだ)教祖の言葉を信じつづけられるもの…
続きを読む →弘法大師空海が修行の場として開いた日本仏教の聖地・高野山は今年開創1200年を迎え、5月21日まで記念の大法会が行なわれています。火災で焼失していた中門が172年ぶりに復活したほか、金堂の本尊がはじめて公開されるなどイベ…
続きを読む →人間の味覚はどこまで信用できるのか――そんな疑問を抱いたのは、何年か前にフランスで捕まったワイン偽造団の記事を読んだときだ。 同じワインでも、ボルドーのメドック第1級とかブルゴーニュのロマネ・コンティなどの有名銘柄はもの…
続きを読む →トマ・ピケティの『21世紀の資本』が経済書としては異例のベストセラーになったことで、また「格差」をめぐる議論がにぎやかになってきました。 ある大学では、4万人を対象に、親の年収や学歴を合成した指標(家庭の社会経済的背景=…
続きを読む →「オッカムの剃刀」は14世紀の哲学者・神学者オッカムが用いた哲学の論法で、「より複雑な説明と、より簡潔な説明があった場合、後者を採用すべきだ」というものです。「単純な説明が常に真実である」ということではなく、経験的に、「…
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