第95回 金持ち賃貸 貧乏持ち家(橘玲の世界は損得勘定)
いまだに多くのひとが、「老後に備えて早めにマイホームを買わなければならない」と思っている。だがこの常識は正しいのだろうか。 ここで、「持ち家が得か、賃貸が得か」という神学論争を始めるつもりはない。マイホームの購入というの…
続きを読む →いまだに多くのひとが、「老後に備えて早めにマイホームを買わなければならない」と思っている。だがこの常識は正しいのだろうか。 ここで、「持ち家が得か、賃貸が得か」という神学論争を始めるつもりはない。マイホームの購入というの…
続きを読む →新型コロナの感染拡大にもかかわらず、厚生労働省の人口動態統計(速報)によると、昨年1~10月の死亡数は前年同期より1万4000人も減っている。(新型コロナを除く)肺炎やインフルエンザの死亡減はわかるが、心筋梗塞や脳梗塞も…
続きを読む →成功への鍵として自制心や自己コントロール力が注目されています。これは「やり抜く力(GRIT)」とも呼ばれ、「生まれつきの才能」はもはや重要ではなく、誰もがこのちからを伸ばして傑出した人材になれるともいわれます。 これは、…
続きを読む →FIREはFinancial Independence and Retire Early(経済的独立を達成し、アーリーリタイアする)の略で、(1980年代から2000年前後に生まれた)アメリカのミレニアル世代のあいだでい…
続きを読む →「生涯現役で活躍できる社会」を掲げる安倍政権は、「人生100年時代」に合わせて年金の受け取りを75歳まで繰り下げられるようにするという。受給額は65歳受給と比べて84%多くなり、安心した老後を送ることができるとされる。 …
続きを読む →金融庁の報告書に端を発した「老後2000万円不足問題」は予想をはるかに超える反響を引き起こし、参院選の大きな争点になることは確実です。「大炎上」した理由は、報告書が「平均的」な世帯を、持ち家で2000万円の金融資産を保有…
続きを読む →金融庁が老後に備えて資産形成を促した報告書が、「年金だけでは老後の生活費が2000万円不足する」と国民を脅したとして大炎上し、報告書そのものが「存在しなくなる」という前代未聞の珍事が起きました。 この話の奇妙なところは、…
続きを読む →平成もいよいよ終わろうとしていますが、この30年間を振り返っていちばん大きな変化は、日本がどんどん貧乏くさくなったことです。 国民のゆたかさの指標としては1人当たりGDPを使うのが一般的です。日本はバブル経済の余勢をかっ…
続きを読む →「恋愛はゲームなのか?」と訊かれれば、ほとんどのひとは「そんなことない」というでしょう。でも、彼はあの娘が好きで、その娘はじつは別の男が好きで……みたいな話は「恋愛ゲーム」といわれます。 だったら、人生はゲームでしょうか…
続きを読む →数年前、グーグル検索で「夫」と入力すると「死んでほしい」という候補が最初に現われることが話題になりました。その後、夫への恨みつらみをえんえんと書きつらねる「だんなDEATH NOTE」なるサイトが登場し、結婚生活に不満(…
続きを読む →シェアハウスへの投資でトラブルが起きている。「30年家賃保証」「高利回り」「頭金ゼロ」などとうたう不動産業者から勧誘され、銀行から多額の融資を受けて物件を購入したところ、賃料の支払いが途絶えて借金だけが残った。被害者の多…
続きを読む →「働き方改革」で政府は、同一労働同一賃金の実施を当初案から1年遅らせて、大企業は20年度、中小企業は21年度からにする方針とのことです。同じ仕事をしているのに待遇が異なるのは「身分差別」で、それを解消するのになぜ2年も3…
続きを読む →政府は、公的年金を受け取る年齢を70歳超まで先送りできる制度の検討を始めたという。現在は原則65歳が受給開始で、前後5年間の調整が認められている。これが年金受給の繰上げと繰下げだが、知りたいのは「どっちが得か?」だろう。…
続きを読む →日本はこれからどんどん「格差社会」になっていきます。しかしこれは、一部のひとがいうような「グローバル資本主義の陰謀」というわけではありません。 いちばんの原因は高齢化です。大学生の頃は貯金などないのが当たり前でも、その後…
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