金融の教科書を読むと、「投資とはリスクをとることだが、すべてのリスクはヘッジできる」と書いてある。ヘッジというのは、ようするに保険をかけることだ。
僕は最初、この意味がさっぱりわからなかった。ヘッジでリスクがなくなれば、残りはいいことばかりじゃないか。
もちろん、世の中にこんなうまい話はない。保険をかけて悪いこと(リスク)をなくせば、いいこと(リターン)も同時に消えてしまうのだ。 続きを読む →
金融の教科書を読むと、「投資とはリスクをとることだが、すべてのリスクはヘッジできる」と書いてある。ヘッジというのは、ようするに保険をかけることだ。
僕は最初、この意味がさっぱりわからなかった。ヘッジでリスクがなくなれば、残りはいいことばかりじゃないか。
もちろん、世の中にこんなうまい話はない。保険をかけて悪いこと(リスク)をなくせば、いいこと(リターン)も同時に消えてしまうのだ。 続きを読む →
S.Mさん
日々奴隷の如く働いている26歳のサラリーマンです。
『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』を読み終えても、読む前から抱いていた2つの疑問の解決には未だ至っておりません。それが以下の2点です。
(1)一代で巨万の富を得る理由。
(2)運と努力の関係。
「運」に関しての記載で、「偶然(運)を聞きとる能力→決断→努力→勇気」という流れに関しては全く寸分の狂いもない事実だと思います。しかしまだ何か腑に落ちません。 続きを読む →
ナシーム・ニコラス・タレブは『ブラック・スワン』で、「拡張可能な仕事」「拡張不可能な仕事」という議論をしている。『週刊現代』のインタビューで仕事と幸福について考えているときに、これを「クリエイティブクラス」「マックジョブ」の二極化と組み合わせられることに気がついた。そのときはうまく説明できなかったので、ここで書いてみたい。
劇団の役者よりも映画俳優の方がはるかに大きな富を獲得できるのはなぜだろう。タレブはこれを、映画は拡張可能だが、演劇は拡張不可能だからだと説明する。 続きを読む →