日本人はなぜ自殺するのか?

日本では、毎年3万人を超えるひとたちが自らの意思で死を選んでいる。これは、「市場原理主義」による改革により、日本人の安心が奪われてしまったからだと説明される。

だが国際的な自殺率の比較を見ると、日本の自殺率(10万人あたりの自殺者数)が24.4なのに対し、市場原理主義の国アメリカの自殺率は11.0、イギリスにいたっては6.4だ。この統計を素直に解釈すれば、日本をアングロサクソン型の市場原理主義国家にすれば、年間1~2万人のひとが自殺から救われることになる。市場原理と改革を声高に批判するひとたちは、これをどのように説明するのだろう。 続きを読む →

円高は神風?

あなたが1本10円のボールペンを100本持ってるとして、そのボールペンを1本100円で買いたいという奇特なひとが現われたとしたらどうするだろう。売るのを拒んだり、「10本だけ」という売り惜しみはぜったにしないはずだ。

「日本の個人資産で世界支配?」で書いたけれど、世界金融危機による世界的な株価の下落(といっても、いまはだいぶ戻ってきた)と円高によって、「強い円」で世界の株式市場の半分を買い占められるようになった。それなのになぜ日本国は、国債(外国為替資金証券)を発行して為替介入を行ない、外貨建て資産を購入しないのだろうか。私には、それがずっと不思議だった。 続きを読む →

日本は破産するのでしょうか(2)

日本は破産するのでしょうか?」のエントリーにもたくさんのご質問をいただきました。それについて、わかる範囲でおこたえします。

実現性の高いシナリオとリスクヘッジについて

▼EAさん

国の借金である国債が800兆円以上だと騒がれています。その一方、借り手は日本国民だから、結局家族内で貸し借りしてるようなもので問題はないんだという意見もあります。いずれにせよ、借りたものはいずれは返さなきゃいけないわけですが、国民が持っている資産を国が回収する方法として、政治的にもっとも実現性の高いシナリオとしてはどのオプションだとお考えですか? また、それに対して 私たちができるリスクヘッジとしてできることは何がおすすめでしょうか? 続きを読む →