年金激減に備える投資法 月刊『文藝春秋』2010年2月号
世の中には、いろんな未来を予想するひとたちがいる。つい最近まで、日本国は破産して円は暴落すると騒いでいたら、いつのまにか超円高になってしまった。アメリカ帝国が世界を支配するのかと思っていたら、いまやドル崩壊が迫っているら…
続きを読む →世の中には、いろんな未来を予想するひとたちがいる。つい最近まで、日本国は破産して円は暴落すると騒いでいたら、いつのまにか超円高になってしまった。アメリカ帝国が世界を支配するのかと思っていたら、いまやドル崩壊が迫っているら…
続きを読む →「うちに口座を開くのは、税務署に口座を開くのと同じですよ」と、そのプライベートバンカーは言った。彼は、日本に進出した外資系金融機関のPB(プライベートバンク)部門に所属していた。もう10年以上前の話だ。
続きを読む →最初の“犠牲者”はフロリダの会計士だった。億万長者相手に豪華ヨットを建造・販売する事業で富を得たマイケル・ルービンシュタインは、スイスのプライベートバンクにオフショア籍の法人名義で秘密口座を保有し、700万ドルの未申告の…
続きを読む →チューリッヒから湖に沿って列車で1時間ほど南東に下り、山間の保養地サルガンスでバスに乗り換えて約30分で終点のファドゥーツに着く。道中はのどかな田舎の風景がつづき、検問はおろか国境を示す標識すらないが、小川をひとつ渡れば…
続きを読む →香港人のプライベートバンカーからその奇妙な名刺を見せられたのは、3年ほど前のことだった。名前のほかに、携帯電話の番号とホットメール(マイク ロソフトが運営する無料メール)のアドレスしかない怪しげな名刺は、日本出張の必需品…
続きを読む →顧客情報流出 まるでハリウッド映画のような、としか形容しようのない事態の展開で、世界最大の金融機関のひとつが窮地に陥っている。 2008年2月14日、ドイツ司法当局は脱税の容疑でドイツポストのツムウィンケル会長の自宅・事…
続きを読む →相撲界が今、野球賭博問題で大きく揺れている。親方や大関が賭博に興じていたのは許しがたいと、みんな怒っている。 野球賭博は、プロ野球の勝敗に賭けるギャンブルだ。ところでサッカー賭博というのもあって、こちらはサッカーJリーグ…
続きを読む →日本人は英語ができない――みんなそう思っているけれど、これは実は正確ではない。世界には、英語で意思疎通できるが読み書きが苦手なひとがたくさんいる。それに対して日本人は、英語が読めるけど、話す機会がないので上達しないのだ。
続きを読む →口座名義人が死亡すると銀行口座が凍結される――父親が危篤になったとき、みんなからそう教えられて銀行に駆け込んだ女性の悲惨な体験を聞いた。
続きを読む →平凡なセールスマンだったグレーゴル・ザムザは、ある朝目を覚ますと巨大な毒虫に変わっていた。カフカの『変身』は、現代人が抱えるアイデンティティの不安を描いた20世紀文学の金字塔だ。
続きを読む →もう10年くらい前の話だけれど、株を買ったら配当金領収書というのが送られてきた。指定された証券会社で現金化できるのだという。今でも覚えているけれど、配当金額は538円だ。
続きを読む →お小遣いに100円もらって、大喜びで家を飛び出したら、駄菓子屋に着いたときには手の中のお金は50円玉に変わっていた。そんな理不尽なことがあれば、どんな子どももその場で泣き崩れてしまうだろう。
続きを読む →マレーシアの首都クアラルンプールからバスで1時間ほどの山の中に、ホテル、遊園地、ショッピングセンターからカジノまで揃えた巨大なテーマパークがある。写真で見るとまるでラスベガスみたいだが、僕はまだ行ったことがない。それなの…
続きを読む →大人になると、世の中には本音と建前があることを学ぶ。罪のない嘘は人間関係の潤滑油で、本音をぶつけあっていたらたちまち疲れ果ててしまうだろう。
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