第15回 金融税制、あちこちに落とし穴
中学校の林間学校でちょっとしたいたずらをした。脇道に落とし穴を掘って、「近道はこちら」の札を立てておいたのだ。そしたら最初に引っかかったのが強面(こわもて)の体育教師で、ぼくたちは強烈は往復びんたをくらった。 なぜこんな…
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続きを読む →これまでいただいたお問合せに、すこしづつお答えしていきたいと思います。 Q 今回、このような公式サイトを立ちあげられたのは何かお考えがあってのことでしょうか? 9月末発売予定の新刊(タイトルは未定)で、インターネットがグ…
続きを読む →ジャーナリストや市民活動家がイラクで人質になったことをきっかけに「自己責任」が話題になった。私は彼らの行動に対して、ごく常識的な感想しか持っていない。危険だとわかっている地域に自らの意思で出かけた以上、自己責任は当然だ。…
続きを読む →年金制度に関する議論が喧しい。厚労省(旧厚生省)や社会保険庁による保険料の流用疑惑や、国会議員の年金未納問題が憤激を呼んでいる。国民の財産である保険料での遊興が許されるはずもないし、政治家が国民の義務を放棄するのは論外だ…
続きを読む →はじめて国民年金(公的年金)民営化を唱えたときは、ただの愚か者のたわ言でした。 国民年金保険料の納付率が低下したときは、反道徳的主張と見なされました。 それからようやく、「サラリーマンに厚生年金から脱退する権利を与えよ」…
続きを読む →住民票が必要になって、自宅近くにある区役所の出張所を訪ねた。窓口の担当は、右腕のない青年だった。私が身分証明書類を持ち合わせていなかったため、彼は住民票をめぐるトラブル(1)を簡潔に説明し、本人確認のために個人情報を尋ね…
続きを読む →出版社の許諾を得て、リバタリアニズムについて書いた原稿を順次、公開していきます。 リバタリニズムLibertarianismは自由Libertyを語源としていることからもわかるように、自由主義のことですが、リベラリズムL…
続きを読む →作家・橘玲(たちばな・あきら)のホームページです。 私立高校・桃月学園1年C組の橘玲(たちばな・れい)©氷川へきる/スクウェアエニックス・ぱにぽに製作委員会 に御用の方はこちらへ。 これまで書いた文章のなかで、たくさんの…
続きを読む →世の中には、いろんな未来を予想するひとたちがいる。つい最近まで、日本国は破産して円は暴落すると騒いでいたら、いつのまにか超円高になってしまった。アメリカ帝国が世界を支配するのかと思っていたら、いまやドル崩壊が迫っているら…
続きを読む →「うちに口座を開くのは、税務署に口座を開くのと同じですよ」と、そのプライベートバンカーは言った。彼は、日本に進出した外資系金融機関のPB(プライベートバンク)部門に所属していた。もう10年以上前の話だ。
続きを読む →最初の“犠牲者”はフロリダの会計士だった。億万長者相手に豪華ヨットを建造・販売する事業で富を得たマイケル・ルービンシュタインは、スイスのプライベートバンクにオフショア籍の法人名義で秘密口座を保有し、700万ドルの未申告の…
続きを読む →チューリッヒから湖に沿って列車で1時間ほど南東に下り、山間の保養地サルガンスでバスに乗り換えて約30分で終点のファドゥーツに着く。道中はのどかな田舎の風景がつづき、検問はおろか国境を示す標識すらないが、小川をひとつ渡れば…
続きを読む →香港人のプライベートバンカーからその奇妙な名刺を見せられたのは、3年ほど前のことだった。名前のほかに、携帯電話の番号とホットメール(マイク ロソフトが運営する無料メール)のアドレスしかない怪しげな名刺は、日本出張の必需品…
続きを読む →顧客情報流出 まるでハリウッド映画のような、としか形容しようのない事態の展開で、世界最大の金融機関のひとつが窮地に陥っている。 2008年2月14日、ドイツ司法当局は脱税の容疑でドイツポストのツムウィンケル会長の自宅・事…
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