第102回 年金、繰り下げ過ぎは不利 (橘玲の世界は損得勘定)
2020年2月のこの欄で、「年金受給の70歳への繰り下げは有利だが75歳への繰り下げは意味がない」と書いた。この私見はずっと無視されていたのだが、田村正之編集委員が本紙「お金を殖やすツボ」(3月13日付)でこのことに触れ…
続きを読む →2020年2月のこの欄で、「年金受給の70歳への繰り下げは有利だが75歳への繰り下げは意味がない」と書いた。この私見はずっと無視されていたのだが、田村正之編集委員が本紙「お金を殖やすツボ」(3月13日付)でこのことに触れ…
続きを読む →漫画家の藤子不二雄A(本名・安孫子素雄)さんが88歳でお亡くなりになりました。このコラムをまとめた単行本『不愉快なことには理由がある』のカバーに喪黒福造(もぐろ ふくぞう)のイラストを使わせていただいたことは大切な記念で…
続きを読む →アカデミー賞授賞式で、俳優のウィル・スミスが司会をしていたコメディアンのクリス・ロックを平手打ちしたことで、百家争鳴ともいえる論争が起きています。この椿事が注目を浴びるのは、近年、大きな影響力をもつようになった「ポリティ…
続きを読む →【3月24日執筆のコラムです。状況は刻々と変わっていますが、記録のためアップします】 ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会で演説し、国民の苦境を訴え、一日も早い平和の実現のためにロシアへのより強力な経済制裁を求めま…
続きを読む →【3月18日執筆のコラムです。状況は刻々と変わっていますが、記録のためアップします】 ロシアのウクライナ侵攻は大方の軍事専門家の予想に反して膠着状態に陥り、「数日でキエフを占領して傀儡政権を樹立する」というプーチンの当初…
続きを読む →【3月10日執筆のコラムです。状況は刻々と変わっていますが、記録のためアップします】 ロシアがウクライナに侵攻してから2週間がたちましたが(3月10日現在)、いまだに状況は混沌としたままです。欧米の軍事専門家は当初、ロシ…
続きを読む →【3月3日執筆のコラムです。状況は刻々と変わっていますが、記録のためアップします】 1955年のアメリカ映画『理由なき反抗』には、ジェームズ・デーィン扮する17歳の主人公が、地元の不良とチキンレースを行なう有名なシーンが…
続きを読む →リベラリズムの基準のひとつに「パレート効率性」があります。簡潔にいえば、「集団内の誰の効用(幸福度)も犠牲にすることなく、少なくとも一人の効用を高められるなら、そのような改革は正当化できる」となります。 夫婦別姓の議論で…
続きを読む →近所にあるチェーン店の居酒屋でランチを食べていたときのことです。厨房のスタッフが配膳に出てくるのを見て、混んできたのかなと思ったら、一人の客がホールスタッフの女性と話し込んでいることに気がつきました。50代と思しき男性で…
続きを読む →いつの間にか齢を重ね、私も年金受給について考えなくてはならない年になった。とはいえ、いまもふつうに仕事をしており、70歳以降に受給を繰り下げるつもりなので、放っておけばいいのかと思っていた。行政サービスは本人申告が原則で…
続きを読む →すこし前のコラムで、人類史上未曾有の超高齢社会になった日本では、今後、社会から孤立した中高年による「下級国民のテロリズム」が散発的に発生するだろうと書きましたが、その直後に、埼玉県ふじみの市で、訪問医療の医師が猟銃で射殺…
続きを読む →日本ではオミクロン株の感染拡大が続いていますが、ひと足早く感染が始まったヨーロッパでは大きく2つの対応がなされています。 ひとつはワクチン接種義務化の流れで、オーストリアでは18歳以上で未接種だと最高3600ユーロ(約4…
続きを読む →「新しい資本主義」は岸田政権の大看板ですが、施政方針演説やその後の国会質疑でも具体像は語られず、野党からは「ぬかに釘」と批判されています。それでも、DX(デジタル・トランスフォーメーション)や気候変動対策、経済安全保障な…
続きを読む →大阪北新地のビルに入居する心療内科のクリニックが放火され、25人が死亡した惨事(21年12月)は、重度の火傷を負った容疑者(61歳)が事情聴取できないまま死亡したことで、動機などの全容解明が不可能になりました。 その後の…
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