“国家破産”の街アテネを旅して(2)
ギリシアの経済危機は、どこかマンガじみている。 そもそもこの国は、野良犬と並んで公務員の数がものすごく多い。ギリシアの経済学者はこれを「公務員爆発」と呼ぶが、その数は財政危機にもかかわらず加速度的に膨張している。 この不…
続きを読む →ギリシアの経済危機は、どこかマンガじみている。 そもそもこの国は、野良犬と並んで公務員の数がものすごく多い。ギリシアの経済学者はこれを「公務員爆発」と呼ぶが、その数は財政危機にもかかわらず加速度的に膨張している。 この不…
続きを読む →ギリシアの財政危機が世界経済をふたたび揺るがしはじめました。 昨年(2010年)末にアテネを訪れ、それについて短い文章を書きました。今年の春に予定していた新刊のためのものですが、東日本大震災で企画そのものを取り止めたため…
続きを読む →菅首相が将来の退陣を約束したものの、日本の政治はますます混迷の度合いを深めています。この原稿を書いているのは内閣不信任案が否決された翌日ですが、1週間後になにが起きているかはだれにも予想できません。 なぜこんなことになっ…
続きを読む →主婦年金の救済問題について、忘れないうちに書いておきたい。 現在の年金制度では、サラリーマン家庭の主婦は第3号被保険者として、保険料を負担することなく老齢年金を受給できる。夫が自営業になった場合はこの制度は適用されないか…
続きを読む →AKB48総選挙は今年もたいへんな盛り上がりを見せました。なぜ、どこにでもいそうなふつうの女の子たちがこんなにも注目を集めるのか? それにはさまざまなヒミツがあるでしょうが、ここではAKBではなく「48」という数について…
続きを読む →その年は神戸で大きな地震があって、その2ヶ月後に地下鉄で毒ガスが撒かれた。テレビや新聞は宗教団体が毒ガス製造にかかわっているとして、連日洪水のような報道をつづけていた。カルト教団の信者たちは洗脳されていて、教祖の命令に従…
続きを読む →AKB48総選挙が佳境を迎えています。今回はこの“国民的イベント”を例にあげて、政治とはなにかを考えてみましょう。 原発を存続させるかどうかとか、誰が新曲のセンターポジションで歌うべきかとか、私たちの社会には決めなくては…
続きを読む →ローマ法王ベネディクト16世は、日本に住む7歳の少女から、「どうして日本の子どもは怖くて悲しい思いをしなければならないの」と訊かれて、「私も自問しており、答えはないかもしれない」と返答しました。このやりとりは日本でも報じ…
続きを読む →東京電力の損害賠償問題が混迷の度合いを増している。これは当たり前で、そもそも政府の支援スキームが電力料金の値上げを前提としているにもかかわらず、安易な料金引き上げを政治的に不可能にしてしまったからだ。 こうした混乱を招い…
続きを読む →日本の政治に、みんなが怒っています。怒りを通り越して、絶望しているひとも少なくありません。 大震災と原発事故という未曾有の国難にあって、いまこそ国がひとつにまとまらなければならないのに、政治家は足の引っ張り合いばかりして…
続きを読む →その頃ぼくはサラリーマンで、四谷にある出版社に勤めていた。 ある日、ぼくが担当した本についての質問書が届いた。差出人は解放出版社というところで、差別をなくすための啓蒙活動を行なっている団体だった。 手紙の内容は、ぼくのつ…
続きを読む →東日本大震災で東北地方は甚大な被害を受けた。とりわけ原発事故を抱える福島県は、農産物への風評被害に加え、観光業も大打撃を被っている。こんなとき、幸いにも被災を免れた私たちにできることがあるとすれば、義捐金を送るだけでなく…
続きを読む →野球でもサッカーでも、チームが負けてばかりいるとファンやサポーターは「監督を辞めさせろ」と騒ぎ出します。「負けたのは選手が悪いからじゃない。監督が代わればチームは生まれ変わるはずだ」というのが、世界共通のファン心理だから…
続きを読む →東京電力の損害賠償をめぐる政府支援の枠組が決まった。私は日本国の一介の納税者として、また東京電力の一利用者として、この決定にささやかな疑問を持っている。 政府の決定では、東京電力の賠償額に上限は設けないのものの、株式の上…
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