日本は破産するのでしょうか? 追記

エントリーをアップした後で、ヘッジにはリスクがあるという大事なことを書き忘れていたことに気づきました。

円安のリスクをヘッジする

  • 外貨預金やFXで外貨を保有する。
  • 外国株や外国債を保有する。
  • 為替先物で円を売るか、プットオプションを買う。

インフレ(金利の上昇)のリスクをヘッジする

  • インフレ連動債を買う。
  • 海外資産を保有する(理論上は円安になるから)
  • 国債先物を売るか、プットオプションを買う。
  • 固定金利で住宅ローンを組む(借金する)

外貨預金は円安のリスクをヘッジできますが、このまま円高が進むと為替差損を被ります。外国株や外国債券には、為替リスクに加えて価格が下落するリスクがあります。

インフレと金利の上昇をヘッジするために海外資産を保有したとしても、理論どおりに円安にならず、高金利に惹かれて海外から資金が流入し円高になる可能性があります。

固定金利で住宅ローンを組むのはインフレヘッジの定番の戦略で、インフレによって名目所得(給料の額面)と名目地価が上がっても、借金の額は変わらないので、実質的に借金が減っていきます。高金利になれば、預金金利と住宅ローン金利が逆転し、「お宝ローン」となります。

ただしこれも、確実に成功するとは限りません。経済の混乱で会社が倒産してしまえば所得はゼロになるし、地価は下落するかもしれません。

掛け捨て保険に近い金融商品としてプットオプションがありますが、残念なことに、日本では長期のオプションが取引される流動性の高い市場がない(店頭オプションなら可能かもしれませんが、価格=保険料が割高になる)ので、現実的ではありません。