本を読まれた方はお気づきと思いますが、『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』の「はじめに」は、『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』のエピローグ「新宿中央公園のホームレス」とつながっています。これは意図的にそうしたわけではなく、自分でもわからない理由によってなぜかそうなってしまいました。たぶん、同じことを考えつづけ、同じ場所をぐるぐると回っているからでしょう。
「自己啓発」はいつも私たちを魅了し、裏切ります。『残酷な世界~』は、脳科学や行動遺伝学、進化心理学の最新の成果を使うことで、自己啓発の謎を解明できるのではないか、という発想から生まれました。
このアイデアは、『亜玖夢博士のマインドサイエンス入門』を書いているときに、突然、思いつきました。読み比べていただくと、どの話がどこにつながっているのかわかると思います(と、ついでに小説の宣伝もしてしまいました)。